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 「空中ブランコ」まとめ感想 前編

2008-06-27

アトリエダンカンプロデュース「空中ブランコ」 

2008.4.20~5.5 東京芸術劇場中ホール他

キャスト

伊良部一郎:宮迫博之  マユミ:佐藤江梨子
山下公平:坂元健児  山下エリ:高橋由美子
末長:小林高鹿  内田:今奈良孝行
丹羽:酒井敏也  重川:尾藤イサオ 他

前後編に分けたけど、長いです。時間と根性のある方だけ読んでください。

舞台全体のストーリーについて。

全体的にはこの舞台、大好きだけど、50ページの原作を2時間に膨らませたのもあって、中だるみした部分もあった。
公平の話を中心に、あとはピエロの大亀さん、エリさんと末長、若手のブランコ見習いたち、シゲさんのエピソードくらいを残して、あとはない方が良かった。

あれ程たくさんのエピソードを入れてしまうと、目まぐるしい上にテンポが悪い。群像劇でもサーカス団員それぞれにエピソードがある必要はない。

一幕のラストに行く手前の丹羽さんと希(猛獣遣い)のシーン、二幕の双子のシーンが始まると、少々うんざりしてしまった(眠くなるんだよね、このシーン)。

私としては公平の話を二幕まで引っぱって欲しかった。一幕のラストでブランコが飛べなくなった原因が公平自身にあることがわかり、二幕最初で、心の病気になった原因が語られるけれど、これだけだと公平の優しい人柄があまり伝わってこない。特に前半は嫌な奴という印象が強いから、尚更フォローするシーンがあれば良かった。

原作でキリンと戯れたりグチるところは、何気ないシーンだけど、公平の人柄がとっても良くわかる欠かせないところ。舞台でもエリさんと希のセリフの中に出てきました。

舞台にキリンを出せとは言わないけど、もう少し公平とキリンとの親密さを(自分で書いてても笑える)感じられるようにして欲しかった。二人の会話の中で淡々と説明されても、キリンに普通に話しかけてるおもしろさも、優しい人柄もあまり感じられなかった。

原作では、飛べなくなり、周囲に当たり散らし、途中までは嫌な部分ばかり目立つけど、キリンとのエピソードがあるおかげで、公平の孤独感が伝わってきたし、本当はとっても優しくて寂しがり屋な人だなと思えた。

寂しがり屋なくせに、それを表に出せない。仲良くなりたいのに、警戒してしまう・・。こういうことって少なからず、みんなあるんじゃないかな?私も人づき合いが上手な方じゃないから、公平の気持ちがよくわかるし、凄く感情移入できた。

舞台もこの辺を丁寧に描いてくれたら、公平が病気になったことも、より納得がいったし、もっと魅力が増したんじゃないかな。

伊良部や公平以外で印象に残ったのが、高橋由美子さんが演じる奥さんのエリ。

公平とエリと末長のシーン、エリが公平に言った「心を開くことと何でも許すことは違うんじゃない?」

公平って良くも悪くも思い込んだら一直線なところがあるから、時々周りの人がブレーキをかけてあげないと突っ走ってしまう。病気を自覚してからは、後輩たちに好かれようとするあまり、間違った方向に行ってしまい、その時にエリに言われた言葉。

公平が若手のフライヤーをデビューさせようとしていたのは、仲良くなりたい気持ち以外に、自分で飛ぶことが恐かったこともあると思う。

この言葉の直後は納得していなかったけれど、最後には自分のしていることは、目の前のことから逃げているだけだと気づき、これで飛ぶ決心がついたんだろうね。

ここは結構重要なシーンなのに、上手側では内田さんとマユミちゃんのコメディタッチのやり取りが同時進行していて、公平たちの会話と笑いのシーンが交互に現れ、まじめなシーンが台無しでした。

伊良部とマユミがサーカス団に入り込んだことによって団員のみならず、サーカス団全体が抱えている問題も露わになっていく過程はいいと思う。
エピソードが多すぎた感じはしたけど。

物語の終盤に来て、この山積みの問題をどうするのかと思ったら、エリの「みんなで集まって話さなくても、それぞれが考えてるんでしょう。ここにとって良いこと」というひと言で解決。

疑心暗鬼になりバラバラになっていた団員たちの心を結びつけたこの一言に救われた。

かなり強引にまとめられてしまった気はしたけど、エリの言葉のおかげで公平は飛べるようになったので、結果オーライかな。

公平が違う方向に向かっている時に、それを指摘したのもエリだし本当に必要な時に必要な言葉を投げかけてくれる人。

息子のことを考えると、フライヤーをやめて転勤のない本部での仕事(裏方)に回ってもらいたい思っていても、やっぱり根底には公平にどこまでもついて行く、支えていこうとする覚悟を感じる。

きっかけさえあればもう一度空中ブランコを飛べるようになることもわかっていたし、やっぱり公平の一番の理解者なんだよね。

マユミちゃんよりも誰よりもかっこいいし、清々しい。エリに関しては、原作より舞台の方が性格がはっきりと描かれていて好き。

伊良部が、実際に行動させることで治療する人だとしたら、カウンセリングとは行かなくても、精神的な面を担っていたのがエリなのかな。動と静の違いはあってもこの二人って知らず知らずのうちに人の心を治してしまう人なんだと思う。

長いので続きます。

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tag : 坂元健児 空中ブランコ

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『空中ブランコ』(3)

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2008.5.5(Mon.) 17:00~19:35 東京芸術劇場中ホール 13
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坂元健児さん舞台出演情報
「ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL 2014夏」

ミュージカルガラコンサート出演

【公演期間】8/16~27(坂元さんは全日程出演) 

シアタークリエ 

【公式サイト】http://www.tohostage.com/festival/
プロフィール

kanoko

Author:kanoko
関東在住の30代。高校生の頃から舞台を観始め観劇歴は20年くらい。

ミュージカルの舞台観劇が趣味で、坂元健児さんが大好きです。
地方公演にも出来るだけ観に行きます。
最近は、劇団四季の、「ライオンキング」現シンバ役の田中彰孝さんもお気に入り、友石多津弥(竜也)さんも応援しています。基本的にシンバ役者が好きです。

好きなミュージカル・お芝居

・特にお気に入りの作品
ミス・サイゴン、風を結んで、AKURO-悪路-、回転木馬(2009年版)、スペリング・ビー、愛と青春の宝塚、冒険者たち(2013年版)

・その他の大好きな作品

ライオンキング、美女と野獣、砂の戦士たち、
タック、OUR HOUSE、空中ブランコ、

・坂元さん出演作以外

マンマ・ミーア、回転木馬(95年東宝版CD・涼風盤)、プロデューサーズ(映画)、星の王子さま・リトルプリンス(音楽座)、Wicked

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