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 あれから2年

2016-10-11

もう日付が変わろうとしているけど、2年前のあの時以来今日10月11日をほんの少しだけ特別な想いで迎えている。2014年10月11日、坂元健児さんが道化の瞳の舞台本番中に左足のアキレス腱を切る大ケガをした日。今日はあの日のことを少し振り返ってみようと思います。

いつもなら、坂元さんが出演する舞台は初日に行くことが多いんだけど、道化の瞳は難病モノでこの手の物は少し苦手でいつ行こうかと考えてるうちに初日になり、観に行く2、3日前に急遽チケットを譲ってもらった。

観に行く日が決まるまでは、あまりストーリーに興味を持てなかったけど、もうすぐ観られると思うと、オーシャンズ以来の坂元さんのミュージカルが観られる喜びが湧いてきて、なんだかんだ言っても結構楽しみにしてた。それにこの日は舞台を観た後に坂元さんがチョイ役で出演している映画の初日も観に行く予定だったから、11日は最高に楽しい日になるだろうだなんて前日から浮かれてた。

このミュージカル、一幕は主人公健一(健ちゃん)が白血病で入院している病院が舞台で、二幕は健一が描いた絵本の世界が描かれ、坂元さんは一幕では健一の担当医の鈴木先生、二幕では道化グループの一員のカールの二役を演じていた。

一幕の物語の舞台はずっと病院だから、健一の病状や余命宣告、治療費の話などシビアな場面はあるものの、コメディタッチな部分も多くて、中でも梶原善さん演じる安藤先生が検診の出張で学校に行った時のエピソードを話すところがあって、たぶん話の内容は善さんの体験談でアドリブだと思うんだけど、これがお腹抱えて笑っちゃうくらいおもしろかった(笑)。
坂元さんも上口耕平くん演じる高橋先生と一緒に腕立て伏せのような体操技をやったり、健一を楽しませる為に全身タイツ着てガン細胞役をやったり、相変わらず体力勝負のキャラクターを楽しそうに演じてた。

いつもの観劇と変わらず、何事もなく一幕が終わりそして二幕。坂元さんは道化グループの一員のカール役。
アクシデントが起きたのは、二幕始まって割とすぐ道化メンバーが一人ずつ自己紹介するシーン。道化役は、玉野さんならタップを踊ったりとそれぞれ得意なことを自己紹介でやるんだけど、坂元さんは途中で袖に捌けたから、バック転か何かやるのねと思って観てたら、それはきれいで見事なバック転を見せてくれて着地も成功!・・・したかに思えたんだけど、あれ?気のせいか若干、いつもの着地と比べるとほんの少し着地がギリギリだった気がするし、低い位置でしゃがみこむようにドスンと着地したような・・・?
少し着地のタイミングがずれた気がしたけど一応成功したし大丈夫だよね。着地した瞬間にそう思った。
たぶん普段から坂元さんの体操技を見慣れてる人しか気づかないくらいのほんの小さな違和感、そして胸騒ぎ(坂元さん曰くアキレス腱を切ったのは着地ではなく踏み切った時だそうです。切った後の着地だから違和感を感じたんですね)。

でも次の瞬間、顔をしかめてその場で片足ケンケンでピョンピョンし始めた。一瞬「えっ?」と思ったけど、苦笑いを浮かべすぐに平気な顔で演技し始めたから、ああカールって足をケガしちゃう設定なのねとこの時は思った。けれども場面が進むにつれてだんだんおかしいと感じ始めてた。共演者の皆が小声で「大丈夫?」と話し掛けたり、捌ける時に肩を貸したりしてるし…途中からは小道具か何かの薄茶色の棒を杖がわりにしてたから、もしかして本当にケガしちゃったのかなという思いと、ケガした演技があまりにも自然だったからこれは演技なんだよねという思いが交錯してた。
でも坂元さんの演技ってどこか独特の間と言うのか一定のリズムがあるから、自然過ぎる演技にやっぱりおかしいとどんどん不安になってきた。

その後も否定したい気持ちとは裏腹に、皆がタップしたりジャグリングしてるのに、1人参加せずセットの階段に腰掛けていたり、座ってジャグリングしてたから、いくら健ちゃんがダンス苦手でもカールだけケガをする設定なんてそんな意地悪なこと玉野さんがするはずないよね…と。
杖の棒も途中から黒い板をT 字に組み合わせたいかにも急ごしらえな物に変わり、もうこの時点ではケガしちゃったんだ(泣)とストーリーは全く入って来ず上の空でずっと坂元さんばかり観てた。

それでも痛みを全く顔に出さず目の前で必死に頑張っている姿を観てたら心配とかわいそうなのとで体が震えそうになったけど、ぐっと堪えてた。二幕は結構出番も多くきっと応急処置もできないだろうし、もう今日はここで終わりにして欲しいそんな気持ちで観てた。
でも突然のアクシデントにも関わらず、痛みを見せずに今、自分の出来る範囲で舞台に立ち続けている坂元さんや、それをフォローしようと団結しているキャスト、舞台裏でサポートしているスタッフたちを観ていたら、この舞台を最後まで見届けなければって気持ちに変わって行った。
そして舞台の幕が降り終演。カーテンコールでの簡易的な松葉杖の坂元さんの姿に、演技であって欲しいというわずかな望みはなくなった。これまで何百回と観た舞台でこんなに終演まで長く感じた舞台はなかった。

終演後、足早に劇場を後にし姉との待ち合わせ場所に着くまで、心臓がバクバクしてどうしようもなかった。ケガしたことを頭では理解しても気持ちが追い付かなくて、自分の目の前で起こったことは何かの間違いとでも思わないとどうにかなりそうだった。
姉と合流しても、「どうしよう、どうしよう」とそればかり繰り返していたらしく相当混乱していたらしい。その後出先からサカケンファンの友人に知らせなければと電話をかけたんだけど、優しい友人の声に張り詰めていたものが切れ大号泣してしまった。
結局、涙が止まらずこんなんじゃ映画どころじゃないということになり、この日はそのまま帰ることにした。

この日の夜公演も坂元さんは応急処置をしたまま舞台に立ち、その後代役が準備出来るまで3日間舞台に立ち続けた。後日、降板が発表されたがまさかアキレス腱を切ってたのに何日も舞台を務めてたなんて本当に信じられなかった。幸い中河内雅貴さんが代役をしてくれて公演自体が中止にならなかったのは良かったけれど。

あの日アクシデントを乗り越え終演までやり終えた坂元さんと道化の瞳のカンパニー、そして坂元さんの降板後、急な代役を引き受けてくれて支えてくれた中河内さん。いつもは当たり前の様に観てる舞台だけど、こういうときにカンパニーの力が試されるし、結束力が表れるんだと思ったし、この時ほどプロの凄さを感じた舞台はなかった。

そして迎えた昨年の10月11日。
あの日からあっという間に1年が経ち、元気に舞台に立っている坂元さんを観られる喜びを心の底から感じていた。そしてそれは更に1年経った今日も続いている。
でも最初に書いた通り、ほんの少し特別な想いもある。「舞台に立ってる坂元さん」は当たり前のことじゃないということ。これまでこういうことがなかったから、それに慣れてしまっていたけど、毎日元気でケガもせずにいられるからこそ舞台に立ち続けられる。それは決して当たり前のことじゃないんだ。そう思うと舞台の幕が開いて、無事に幕が下りることって奇跡のように思えてくる。

もちろんそれは観る側の私たちにも言えること。ちょうど坂元さんがケガした一月後くらいに私、病気で一月半程入院してしまって「Familia」の東京公演行けなかったの。何とか坂元さんの復帰公演の神戸公演だけは、どうしても見届けたくって外泊許可もらって観に行ったけど、東京の時は首に管が入ってて許可下りなかったwだから観る側も元気じゃないとダメなんだよね。
それ以来10月11日って何となく、元気に舞台に立ってる坂元さんを観られる喜びを噛みしめるのと同時に、自分の体調とかも含めてそれを当たり前と思わず、観劇出来ることに感謝する、そんな日になってるのかも。
坂元さんにはこれからもあまり無茶なアクロバットなどはしないで、元気に舞台に立ち続けてくれることを願っています。

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tag : 坂元健児

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坂元健児さん舞台出演情報
「ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL 2014夏」

ミュージカルガラコンサート出演

【公演期間】8/16~27(坂元さんは全日程出演) 

シアタークリエ 

【公式サイト】http://www.tohostage.com/festival/
プロフィール

kanoko

Author:kanoko
関東在住の30代。高校生の頃から舞台を観始め観劇歴は20年くらい。

ミュージカルの舞台観劇が趣味で、坂元健児さんが大好きです。
地方公演にも出来るだけ観に行きます。
最近は、劇団四季の、「ライオンキング」現シンバ役の田中彰孝さんもお気に入り、友石多津弥(竜也)さんも応援しています。基本的にシンバ役者が好きです。

好きなミュージカル・お芝居

・特にお気に入りの作品
ミス・サイゴン、風を結んで、AKURO-悪路-、回転木馬(2009年版)、スペリング・ビー、愛と青春の宝塚、冒険者たち(2013年版)

・その他の大好きな作品

ライオンキング、美女と野獣、砂の戦士たち、
タック、OUR HOUSE、空中ブランコ、

・坂元さん出演作以外

マンマ・ミーア、回転木馬(95年東宝版CD・涼風盤)、プロデューサーズ(映画)、星の王子さま・リトルプリンス(音楽座)、Wicked

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