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 劇団四季「ノートルダムの鐘」 12月11日初日マチネ

2016-12-21

劇団四季「ノートルダムの鐘」 12月11日(日)初日
四季劇場「秋」

キャスト ※画像はクリックで拡大します
DSC_0592.jpg

カジモド:海宝直人 
エスメラルダ:岡村美南
フロロー:芝清道
フィーバス:清水大星
クロパン:阿部よしつぐ 他

劇団四季の新作ディズニーミュージカル「ノートルダムの鐘」の初日に行って来ました。初日は四季の会会員のみの抽選でダメ元でC席に申し込んだらラッキーなことに当選しました。四季のディズニー作品で初日に行くことなんてなかったし、何よりアニメ版が大好きなので凄く楽しみにしていました。

劇場の最寄り駅を降りて劇場が見えてくる辺りで、なんかいつもと雰囲気が違うと思ったら、四季のスタッフの方があちこちで道案内しているんですね。VIPとかも来るからでしょうか、ロビーにも普段はいないようなお着物を着た方や、いかにも招待客といった偉そうな方たちがたくさんいました。前代表とかもいたのかしら?

DSC_0587のコピー

入場してキャストを見てびっくり!おお、初日は海宝くんのカジモドで来たか~!!普通に劇団員の飯田達郎くんで来ると思ってたから意外だった。まさか外部キャストを初日に持ってくるとはね。

因みに私は大人になってからの海宝くんはアラジンもシンバも観たことないし、外部の公演も確かTSミュージカルのfamiliaで観たことがあるくらいなんだけど、リピート出来なかったからあんまり覚えてないんだよね。いろいろ評判も良いし、アラジン、シンバ、カジモドと飛ぶ鳥を落とす勢いで抜擢されているので、どんなものかなと観られることが嬉しかったです。

※まだ開幕したばかりなのでストーリーの詳細についてはネタバレしていませんが、一部演出やセットなどは書いていますので、ご了承ください。

C席に着いたら幕は無くセットなどが見えていて、鐘のセットは舞台奥に固定で、シーンごとにその都度シーンに合わせたセットが出てくるという感じでした。

が、一番肝心な鐘が全く見えないんですけど?

確かにC席だけど、どうしよう、これじゃ何を観て来たの?と聞かれても「ノートルダムの・・・」って答えるしか出来ないじゃん!

そんなことに動揺しているうちに開演時間。

ストーリー(公式より)

15世紀末のパリ。街の中心に存在するノートルダム大聖堂の鐘突き塔には、カジモドという名の鐘突きが住んでいた。幼き時に聖堂の聖職者フロローに引取られた彼は、その容貌から、この塔に閉じ込められ、外の世界と隔離されていた。

塔上から街を眺めて暮らす日々。友と言えば、何故か彼を前にした時に生命を宿す石像(ガーゴイル)と、鐘だけ。いつも自由になることを夢見ていた。

今年も、年に一度の“らんちき祭り”の日がやってきた。
大いに盛り上がる人々の様子に堪えることができなくなったカジモドは、ガーゴイルたちにそそのかされ、塔を抜け出した。美しきジプシーの踊り子エスメラルダと出会う。

折しも、最も醜い仮装をした者を決めるコンテストが始まったところ。自分が持っているものを活かすべきと言うエスメラルダに手を引かれ、カジモドはステージに上がる。その容貌が仮装ではないと知った聴衆は、残酷なまでに嘲りの言葉を浴びせ、彼を捕えようとする。エスメラルダは咄嗟にかばう。

大聖堂へ戻ったカジモド。彼を大衆の面前にさらしてしまったことの責任を感じたエスメラルダも、後を追う。
差別の情なく、誠実で優しい言葉をかけるエスメラルダ。カジモドにとっては生まれて初めての経験。彼女へ愛を抱くことは必然だった。
一方、聖職の身でありながら、エスメラルダの美しさに邪悪な欲望を抱いたフロローは、市民と教会を守るという名目で、大聖堂警備隊長フィーバスにジプシー排除を命じ、彼女の捜索を始める。


この作品、最初にストーリーテラーのクロパンが出て来て、そこから劇中劇のような形で物語に入っていくんです。クロパンはストーリーテラーとしてこちら(観ている私たちの世界)の人物でもあるし、物語の中の登場人物でもあるんです。だからカジモドも最初はカジモドになって出てくるのではなく、演じている役者として登場して舞台上でコブを着け衣装を羽織り、カジモドになるんです。

どうしてこういった演出なのかは、いろいろ考えたけど一度観ただけではちょっとわからなかったな。もちろんここがわからなくても十分楽しめる舞台だけど、ここの意図がわかったらきっとまた見方が180度変わるような気がするんだよね。

冒頭のカジモドが鐘を突くシーン、

あっ鐘が降りて来た!ちゃんと見えるじゃん!良かった~「ノートルダムの・・・」にならなくて(笑)

前半は割と明るい賑やかなシーンがあるので話に入って行きやすかった。カジモドは身体も言葉も不自由だけど、でもなんかかわいいの。それは障害があるからではなく、元々生まれ持った愛嬌というのかな。それとずっと塔に閉じ込められて育ったからフロローとしか関わってこなかったし全く世間を知らない。だからこそ穢れを知らないしとにかく純粋で優しい。そういうカジモドの純粋さや優しさがストレートに伝わって来て凄く愛おしく思って、1幕は何度も涙が込み上げてきてしまった。

2幕はいきなりラストの話に飛ぶけど、ラストはアニメ版のラストとは全く違いかなり衝撃的。一応ユゴーの原作に寄せた話でアニメ版とはラストは違うということは事前に知ってたけど、それでも結構ショックな展開だし、アニメとは全くの別物で大人向けです。
1幕でかなり涙腺が緩んでたから2幕は号泣かなと思っていたんだけど、ストーリーがショックなのもあって最後の最後のシーンまで全然涙が出なかった。けれどカジモドのある語りを聞いた途端、涙腺崩壊してしまったわ。

☆キャラクターについて

カジモドって本当に純粋で、観ていてこちらまで魂が浄化されるような感覚になりました。別に障害者を聖人のように見ている訳ではなくて、障害のあるなし関係なく、カジモドには世間に接して来なかったことで、擦れていない部分があって、それは世間に触れて現実を知ったあとでもやっぱりカジモドの中に残っている気がした。前半の世間への憧れを歌った「Out there(陽射しの中へ)」と後半の「Made of stone(石になろう)」、対極の状況で歌われるけど、どんなに絶望してもカジモドの純粋で優しい部分はあったんじゃないかな。

しかしこのカジモド役、本当に肉体的にも精神的にも負担の大きい大変な役だよね。身体を歪ませて姿勢を屈めて、口は半分しか開けず言葉も不自由だから、演じていた海宝くんもわざと声を潰してしゃがれ声で演じていました。演出上(設定上)、ガーゴイルと話す時は言葉の障害が多少軽減され、歌う時はそれがなくなるということもあって、歌う時はやや普通に戻ってたけど、それでも1公演やったらかなり消耗する役だと思う。そういうこともあってカジモド役は二人で交互に出演するスケジュールなのかな。

海宝くんは人気があるのが納得出来ました。歌も上手かったし演技力もあるし、天性の華というのか自然に目が行く華やかさもあって、抜擢が多いのもわかる。カジモドも良かったけど、海宝くんのアラジン観てみたくなっちゃった。今度登板したら前予頑張ってみようかな?
カジモドは飯田達郎くんと田中彰孝さんも候補になっていて、この二人がどんな演技をするのか凄く気になっているから、こちらもチャンスがあったら観てみたいな。

エスメラルダはフロローに対してどんなことになろうとも絶対に屈しないところとかがアニメ版より芯が強い印象。ダンスの上手なところや、カジモド、フィーバス、フロローとタイプの違う3人を虜にしてしまうところ(笑)、妖艶さなど岡村さんとってもイメージに合ってて良かった。

フロローはアニメ版では子どもが見て理解しやすくしてあることもあって、わかりやすい悪役に描かれていたけど、舞台版はとても人間くさい人物に描かれていましたね。
何となくフロローにとってカジモドとエスメラルダは二人とも自由の象徴なのかなって思った。手にすることが出来ない自由がエスメラルダへの憧れになっていて、決して望んではいけない自由がカジモドへの憎しみになっているのかな。フロローがただの悪役ではなく、自分の欲望と聖職者としての自分の間で葛藤する一人の人間として描かれていたのが印象的でした。

フィーバスはアニメ版も舞台版も正直あんまり印象に残らなかったな。役者さんうんぬんではなく、顔はまあ良しとしてもそれ以外の部分でエスメラルダが惚れるような男には見えなかったな(笑)。

クロパンのよしつぐくん、2003年の頃のレミゼ辺りから観て来たから、四季で観てることが不思議だったけど、結構ハマリ役でいろいろ感慨深かった。よしつぐくんのクロパン、飄々としていてそれでいてミステリアスな部分もあって似合ってて凄く良かった。

アンサンブルさんは結構少ない人数なのに出番が多くて大変そう・・。一人凄い私好みの良い声の人がいて、今度行った時にもしいたら、どのシーンでどの役をやってるかちゃんとチェックしてこようと思います。

この舞台版にはクワイヤと言われる聖歌隊の方々が舞台奥にいて、最初から終わりまでコーラスをしているのですが、この方たちが凄く効果的で教会の厳かな雰囲気をより強くしてくれていますね。
この他では派手さはないものの鐘のセットは存在感があってやっぱり印象に残るし、教会のステンドグラスもとても美しかった(C席からは上半分が見えません)。それと照明がいろいろなシーンで効果的に使われていたのもおもしろかった。

この舞台は楽しいって笑顔で観終わるミュージカルってわけではないけど、重いシーンもあるけど胸に響くいいミュージカルで私は好きですね。ですが人によっては観てるのがしんどく感じそうだし、好き嫌いは分かれそうですね。
あとこの舞台はディズニーミュージカルですが、お子様を連れて行く際は配慮が必要というか正直小学生以下にはお奨めしません。そもそも差別とは、醜さとはといったことがテーマなので大人でも理解するのが難しいです。高学年なら何とか理解できるとは思いますが・・でも出来たら親御さんが先に一人で観てから、理解できるかストーリーにショックを受けないか判断してから見せるのが望ましいかと思います。
10歳以下のお子様は、素直にライオンキングやアラジンの方が楽しめるかと。これはディズニーアニメのノートルダムの鐘の舞台版ではなく、ヴィクトル・ユゴー原作のノートルダム・ド・パリに寄せた舞台版なのでアニメをイメージして観に来たら違いにびっくりするし、本当、下手したらトラウマになりますよ。

確かにアラジンやライオンキングのような派手さはないけど、心に残る作品でした。今年相模原で起きてしまった障害者施設の襲撃事件に象徴されるように今の日本や、世界を見ても様々な差別や、弱者、マイノリティを排除しようとする考えや動きがここ数年でどんどん強くなって来ている気がするんですね。

少し前にどこかのアナウンサーが、不摂生から病気になったのなら医療費助成などをしないで切り捨てて見殺しにすればいいなんていう、とんでもない発言をしていたかと記憶していますが、病気や障害を全て自己責任論で片付けてしまうのはどうなのでしょうか。確かに表向きは不摂生から病気や障害を持ったように見えても、その人が元々その病気になりやすい因子を持っていたら複合的な原因でなったともいえるし、全てが不摂生のせいとは誰も言い切れない筈です。

つまり誰にでもなる可能性があるのにひとつの原因だけに焦点をあてて、死ねばいいだなんていうのは、将来的に歳を取って病気になろうが、今後不慮の事故に遭い障害を負うことになっても誰の助けも借りずに生きろということで、それが無理なら死ねって言ってることと同じです。

それにたとえ病気になった一因が不摂生からだとしても、目の前で苦しんでいる人がいたら助けなくていいんですか?どんな人でも手を差し伸べるのが医療の原点ではないのですか?この発言は全ての病気や障害を持った人たちへの冒涜です。先天性の持病のある私はこの方の発言を読んだ時、悔しくて涙が止まりませんでした。

誰でも弱者になる可能性があることが、想像出来ないのでしょうか。このアナウンサーの考えって、実際に行動に移してないだけで根本は相模原の事件の犯人と何も変わらないと思うんです。出来るならこのアナウンサーの方にこの舞台を観て欲しい。きっとこの舞台を観たら考えを改めると思うから。

本当の醜さとは差別とは何なのか、差別やマイノリティを排除しようとする考えを持った人が多くなってきている今の世の中にこそ、この舞台が上演される意味があるのではないでしょうか。私たち観客の生き方までも問われたようで考えさせられました。ぜひリピートしたい作品です。

DSC_0596のコピー  Fotor_14822502880166のコピー

この劇場で見る最後のクリスマスツリー。来年の夏で思い出がたくさんあるこの劇場ともお別れです。チケットが取れる限りノートルダムの鐘にもライオンキングにも通いたいな。あと何回来られるかなとちょっと寂しい気持ちで劇場を跡にしました。
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tag : 劇団四季 ライオンキング 田中彰孝

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坂元健児さん舞台出演情報
「ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL 2014夏」

ミュージカルガラコンサート出演

【公演期間】8/16~27(坂元さんは全日程出演) 

シアタークリエ 

【公式サイト】http://www.tohostage.com/festival/
プロフィール

kanoko

Author:kanoko
関東在住の30代。高校生の頃から舞台を観始め観劇歴は20年くらい。

ミュージカルの舞台観劇が趣味で、坂元健児さんが大好きです。
地方公演にも出来るだけ観に行きます。
最近は、劇団四季の、「ライオンキング」現シンバ役の田中彰孝さんもお気に入り、友石多津弥(竜也)さんも応援しています。基本的にシンバ役者が好きです。

好きなミュージカル・お芝居

・特にお気に入りの作品
ミス・サイゴン、風を結んで、AKURO-悪路-、回転木馬(2009年版)、スペリング・ビー、愛と青春の宝塚、冒険者たち(2013年版)

・その他の大好きな作品

ライオンキング、美女と野獣、砂の戦士たち、
タック、OUR HOUSE、空中ブランコ、

・坂元さん出演作以外

マンマ・ミーア、回転木馬(95年東宝版CD・涼風盤)、プロデューサーズ(映画)、星の王子さま・リトルプリンス(音楽座)、Wicked

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